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青藍(せいらん)な日々

青藍(せいらん)な日々

第122話 ヨットはシングルかダブルで

クルージングヨットにおいては、いかなるサイズのヨットであってもシングル又はダブルハンドで楽に操船できるという前提を考える事をお奨めします。いつでも、すぐに気軽に出せる。これがクルージングを楽しむに絶対必要です。一人で楽に操船できるなら、二人目はゲストとしてゆっくり楽しんで頂けます。ゲストはシートにゆったりくつろいで頂いて、オーナーは一人でも楽に出して、ゲストをもてなす事ができます。

小型サイズには小型サイズとしての良さがあり、大型は大型としてのメリットがあります。どちらが上でも下でも無く、オーナーの遊び方に応じて、楽に、気軽に出す事ができる。大型だから外洋へなんて偏見は持たず、大型艇でも日常はデイセーリングですから、そのデイセーリングを楽に楽しめる事が大切です。

皆さんに大型艇に乗りましょうとお誘いしているわけではありません。大型艇は大変だというのは偏見ですよ。と申し上げたいのです。しかも一人か多くても二人で楽に操船できる。だから、もっと楽に、肩の力を抜いて楽しみましょう。と言いたいのです。船と戦わない、船と供に遊ぶのです。

ヨーロッパの雑誌を見ていますと、80フィートやメガヨットと言われるサイズがたくさん掲載されています。それらを良く見ると、決して大人数で乗ってるわけでは無いようです。皆が皆大きなサイズに乗るわけではありません。しかし、こういう環境に居ると、30や40フィートなど何とも思わなくなってくる。慣れてくる。そうすると実に気軽でいられるのです。気楽でいられると出すのも気楽、セーリングも気楽、それだけ楽しめるというものです。

プロが乗るヨットは厳しい、しかし、我々が乗るヨットは気楽でなければなりません。それは船の大きさでは無く、気持ちのもちようです。その為にはシングルかせいぜいダブルハンドで楽々操作できる。これが条件です。何も一人寂しく乗りましょうというのでは無いんです。ただ、幅が広がります。一人で乗れるなら、大勢でも乗れる。

本当に一人で乗るセーリングすると、それなりの良さが感じられます。これは実際経験していくと素晴らしい感覚を味わえます。五感が研ぎ澄まされるというオーナーもおられます。これも是非、皆さんに経験していただきたい。そして、あらゆる方法で楽しく遊ぶのもヨットです。ただ、これまで何度も言ってきましたが、ヨットの醍醐味はセーリングにあります。セーリングを楽しむ事、これは忘れてはなりません。





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